今回のFIREの展示には、Photographyで毎回展示に参加しているAkkoとのコラボレーションで、本を制作しました。
題して、「はつこい」。
FIREと言うテーマをどう膨らませてコラボするかを相談しているうちにたどり着いたのは、「火」の始まりから終わり、つまりは、火が点火し、燃え出してから灰になるまでの過程を、一夏の恋に例えてストーリーを書き、それにあわせてあっこが写真を撮影するというもの。
最初はそれをレイヤーにして展示するという形だったのが、本をつくりたいという要望がでて本にすることに。ふたりして、「それいいね〜〜!」といいながら、Piedmontの日本食居酒屋getAでチラシ丼をもぐもぐ。というわけで、この一大プロジェクトが始まりました。
まずは、私のパート。
夜な夜な、一夏の恋をテーマに詩を書きました。
火の燃え上がり具合を比喩的に物語の展開と絡めながら、一段落一段落、ていねいに言葉を選んでいき、書き上がったのは「はつこい」。
若い青年が、坂を下った所にある雑貨屋で働くきれいなお姉さんに恋をするという展開で、最後には、淋しくも彼のはつこいが散ってしまいます。
この切なくてはかない感じを、本にしていくと思うとわくわくしながら、一行一行を小筆で書いていきました。
この原画をあっこに渡して、あっこのパートにうつります。
写真撮影と、ブックのレイアウト。
写真のイメージは、彼女の写真のスタイルを想像しながら詩を書いたので、形にするのもスムーズでした。
SIRのみんなで行ったカーメルへの旅で、写真の撮影を開始。
早速タイプした詩を片手に、お洒落なカーメルの町を歩き回って理想のスポットを探し、モデル二人をぱちりぱちりと写真に収めていきました。
この日のうちに終わらなかったものは、私が前々からこの詩の舞台として思い描いていた、Oaklandの雑貨屋さんと私のアパートで撮影。ここで購入した、ブルーの扇風機は、今でも我が家で重宝しています。
ちかいちかい
クリフのあたりに小さなカメラマンがみえるでしょうか
灼熱の太陽光じりじり
SCOUT in Oakland.
おもむろに撮影するあっこ氏
こうして、「はつこい」は出来上がりました。
ショーでの反響もよく、限定生産のこの本を買いたいと言ってくれた人もいて、嬉しい限りです。
あっこ、ほんとうにお疲れさま。
一緒に素敵なコラボができて、よかった。
撮影に協力してくれたわっきー、よっしー、ほんとにありがとう!
英訳を手伝ってくれたSeth、感謝しています。
Thank you & my love for all the lovely people.