点と線 “A Dot and A Line” Installation & Opening Reception

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「点と線」ついに解禁。
オープニングパーティの今日は、Guerilla Cafeに多くの人が足を運んでくれ、通りがかりに足を止めて作品を眺めていってくれた人々の姿もあり、長かった制作作業の日々の苦労が洗い流されるかのごとく楽しいひとときでした。
展示2日前にして重度の風邪に見舞われ、ベッドにはりつけの刑を食らうなどの災難もあり
作品の構想を練りすぎてインソムニアになったり
筆がのらなかったり、予定していた通りの仕上がりにならず右往左往したり
数々の苦難を乗り越えて、無事にこの日を迎える事が出来ました。
よかった。

自分の脳みその中で思い描いたものを形にするというのは難しい。
ここまで長い間つき合って来た筆であっても、色であっても。
でもこうして、毎晩自分の心と対話しながら、言葉を紡ぎ出して行く作業はやっぱり楽しい。
いいフレーズが浮かんで、飛び上がってアイディアノートを開き書き留めるときの興奮。
もっともっと書きたかった詩や言葉があったんだけど、かたちになったのはそのうちのほんの一握り。
それらはまたイメージを膨らませて、次の作品への貯蓄にしていこう。
作品を見てくれたみんなにも、じんわり響くものがあればいいなと思います。

点と線-58_sm
「きみとぼくとの距離
へいこうせん
横に並んで話した互いの理想の形
その向こうにあるものを探しにゆく」

DSC_2584_sm
「絲」「雫」「戯」

62 sonnet
「62のソネット」谷川俊太郎 より
Excerpt from “62 Sonnet” by Shuntaro Tanikawa

No.1
世界の中の用意された椅子に座ると
急に私がいなくなる
私は大声をあげる
すると言葉だけが生き残る

No.2
何も喋らないものたちの間で
人だけが饒舌だ
しかも陽も樹も雲も
自らの美貌に気づきもしない

No.3
神が天に嘘の絵の具をぶちまけた
天の色を真似ようとすると
絵も人も死んでしまう
樹だけが天に向かってたくましい

No.4
速い飛行機が人の情熱の形で飛んでゆく
青空は背景の様な顔をして
その実何もない

相変わらず、あたしの大好きな谷川俊太郎の詩。
今まで私の作品の中には幾度となく登場しています。
彼の言葉には、大きな愛と、自然を愛でる心と、人間の残忍さ、愛しさ、そして大きな懐を感じます。
読む度に、はっとさせられ、彼の紡いで来た言葉の粒ひとつひとつのざらつきを味わいます。
いつか、谷川俊太郎トリビュートの展示なんか出来たらいいなぁ。。。

すぺしゃるさんくす。

展示作業を手伝ってくれた真澄、あっこ
風邪に倒れているあたしの為に、ご飯も作ってくれて、幾度と家に来てくれてほんとありがと。
ふたりが居なかったら、あたしほんとに生きてなかったかも。

当日張り切ってDJしてくれた8doors、Hakobo

8doors

やっちゃん、アメリカでの一緒の時間ももうすぐ終わりだね。
最後に一緒になにか出来てよかったよ。
やっちゃんのDJとしての成長っぷりと、選曲センスに乾杯。
あんたのオンガク、いいよ。

Hakobo

ハコボの音楽はあたしの体を踊らせる。
あまのじゃくなこのメキシカンは、ベイエリアのBAD-ASS DJです。
だいすきよー。

愛すべきSIRの愉快な仲間達
コラボ作品で写真を提供してくれた元夢くん
Guerilla Cafeと私を繋げてくれたTitoとお姉ちゃんのなつみさん(このふたりなくして、このショーはありえなかった!)
Guerilla Cafeのみんな、そしてマネージャーのAndrea
ありがとう!
I LOVE YOU ALL!!!

Aoi & Masumi

作品は8月23日までの一ヶ月半ずっと飾られているので、カフェの美味しいサンドイッチとBlue Bottleのコーヒーを嗜みにぜひ立ち寄ってみてください。


Photo by Akko, Aoi

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